DNAが語る古代ヤポネシア

 日経サイエンス2024年2月号の記事です。

 ヤポネシアは作家の島尾敏雄氏が提唱した概念で、ラテン語の日本を示す「ヤポ」と島々を示す「ネシア」を組み合わせた言葉で、日本列島全体、特に日本という国家ができる以前、からの人々の生活の営んできた歴史的・文化的領域を占めます。

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特集では

 縄文人の痕跡を現代人に探る

 ゲノムで見る躍動の弥生時代

 縄文人が選んだアズキの赤

 縄文犬と日本オオカミの深い関係

 いずれの特集もDNA解析がキーとなっています。

 遺跡から見つかる古代の遺骨からDNA情報を読み取り、人の移動と混血を解析する話はやはり面白いです。かつては人骨の形状の特徴からしか読み取れなかったことが、DNA解析により、かなり詳しくわかるというのは、技術の発達というのはすごいものです。

 縄文人が選んだアズキの赤の話も面白いです。縄文人が野生のヤブツルアズキから赤いアズキを交配して作り出したのではないかという話はロマンを感じます。どうして、そこまでして赤いアズキにこだわったのでしょう。

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